便の便り(創刊号)

今年も暑くなりそうですね。
皆様、はじめまして私は、京都協立病院外科の川島市郎と申します。
今年の4月に京都協立病院に赴任して参りました。宜しくお願いいたします。
私の専門は大腸肛門です。消化管の出口に近い方を専門にしています。
外来では便秘や痔でお悩みの方、また、便が漏れてお困りの方とお付き合いをさせていただくことになります。
大腸肛門分野の診療は便の具合を聞くことから始まります。
便は日常生活ではマイナスイメージで受け止められています。
失敗してしまったときに人は『クソ』と言います。
気に食わない人に対して『クソッタレ!』と罵声を浴びせることもあります。
接頭語で使えば『クソ力』『クソ爺』、『クソまじめ』接尾語で使っても『やけクソ』『へたクソ』他にも『味噌クソ』や『目クソ鼻クソを笑う』など便のマイナスイメージをあげたきりがありません。
しかし、京都ではどうでしょう。
おばあちゃんが保育園に通っている孫にこういっていませんか『今日はいいウンコさんどしたな』(私は関東人なので京都弁を聞き違えしているかもしれません)京都弁のことはどうでもよいのですが、重要なのはウンコに敬語を使っているところです。
健康のバロメーターである便に敬意を表して京都ではクソではなくウンコさんなのですね。
私は便に敬意を示す京都人に共感して京都で生活することを決意しました。(それはウソです)
冗談はさておき、便は、私にとって正しい診療をするための大事な情報源なのです。
便は皆さんにとっても大事な便りといえます。
便は健康のバロメーターです。
かぜをひいただけで便秘気味になりますし、おなかをこわせば下痢になります。
大腸に傷がつけば便に血が混じります。
怖い病気、大腸炎や大腸癌がないか調べる必要があります。
痔主(じぬし)の方は排便の時に血をみて不健康感を味わうことになります。
また、ストレスが便の性質を変える(便秘になったり下痢になったり)ことだってあります。
便は大事な便りですよね。
それなのに義務教育では便の見方や便の仕方は詳しく教えていません。
ウンコの仕方も知らないまま成人式を迎えた皆さん、このままでは良くないでしょう。
『太く長いバナナのようなウンコが一回では流れきらんかった』と自慢する人、あなたは間違っていますよ。
このままでは自信をもって子供を育てることも出来ないでしょう。
不安で一杯でしょう。
そんなあなたと一緒に便について勉強していただくために便の便りを創刊いたしました。
便のことでお困りのことや御質問がございましたら遠慮なく御尋ねください。
出来る限りの回答をさせて頂きます。
京都協立病院 副院長・外科医長 川島 市郎
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