飛行隊指揮所

福知山市土区西端にある新しい住宅地の南の竹藪の中に、コンクリートで作られた建造物が残っています。その南側は高い岸になっており、上にはアキツKK前から雀部小学校へ続く旧道が通っています。
この建造物は、昭和20年8月22日付けの「海軍航空基地平面図(工事進捗図)」によると飛行隊指揮所となっています。
現在は土が覆いかぶさり上に竹が茂っているので分かりにくくなっていますが、海軍航空基地の施設の中で唯一完全な形で残っている戦争遺跡といえます。
この飛行隊指揮所は、分厚い鉄筋コンクリートで壁や屋根が造られており機銃掃射などに耐えられる構造になっています。大きさは4m×10mのもので、図(上から見たもの)のように入り口が両側にあり左右対称の形になっています。

中は八畳間が二間くらいの広さがあり、天井までは床が土で埋まっていますが2m近くあるのではないかと思われます。現在はコウモリのすみかになっています。
入り口は飛行場側の北面にあり、コンクリートの壁で守られような構造なっています。これは飛行場を攻撃されても爆風から内部を守れるように造られた屋ものと考えられます。
この建造物も多くの兵隊や朝鮮半島から来た人たちなどによって突貫工事で進められていただろうと思われます。
地元の人に聞くと終戦の日にもまだ作業をしていたようです。
記録によると終戦時80%完成していたとのことです。実際に使われることなく終戦を迎えたので、この施設がどのように使われるものであったかなどは明らかではありませんが、「指揮所」と工事関係者が記しているところから考えると、情報を集めたり、飛行隊等に指示を出す機能が置かれることになっていたのではないかと思われます。
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